ユアセルフアプローチとは(Yourself-Approach)、あなたのもっとも大切で本質的なことに集中するアプローチ。それをもって顧客の考え方や営みを変えるアプローチです。
あなたの良さ、強み、本質を「あり方レベル」から引き出し、具体的に顧客に提案し届く実践的な「やり方」まで落とし込み、メリットだけでなく深い「あり方レベル」で顧客とつながる、これからの時代小さな会社こそに必要なアプローチです。
こだわり、想い、夢、これはかならず顧客に届きます。
言い換えます。これらがあるからこそ顧客に響くのです。
99%を決定する1%価値で貫かれた会社はしなやか、強い、スゴイ成果を生み出します。
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付加価値ではありません。
本質価値です。
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付加価値は、文字通り、価値を付け加えること。
原材料があって、それに人の手や、機械で加工したら、製品ができた。
その製品にいろんなしかけや機能をつけた。
そんな感じですね。
スマートフォンは、作ろうと思えば、今やどこでも作ることができます。
スマフォの基本はいまではそれほど難しい技術ではありません。
どこかから仕入れて、加工して、スマフォの形にして、そしてちょこっと「差別化」のために新しい機能や、仕掛けをつくる。
うれなければ安くする。
できあがり。
付加価値は「手間賃」といっしょになってしまいます。
そう、付加価値をゴールにすると、いつのまにか、だれでもできることになって、無理やりいろいろ付け加えて「差別化」することだけになってしまいます。
でなければ、価格だけで見られてしまうから。
それでも価格だけで見られてしまうから。
もしこれがあなたの商品やサービスだったら・・・
大切な大切な思いを込めているはずなのに、・・・悲しいですよね。
わたしだったら悲しい。
でもたとえばi-phone。
スマフォではなく、「i-phone」ですね。
スマフォでできる機能だけならば、もしかして他のスマフォの方がよくできるところもあるかもしれません。
しかし、あのシンプルさ。
デザインはシンプルに、シンプルに。
i-tunesやmacとの連携など、はじめて、いろんな機械の間での連携も、なにもしなくてもいいように、簡単に自動的に連携できるようにしたのはi-phoneです。
タッチスクロールも、できるかぎりなめらかになめらかに、まるで肌触りを感じるかのように工夫されています。
「i-phone」には世界観があります。
これが、わたしたちAppleだ、という主張、こだわり、想い、信念、夢があります。
それをひとつひとつ、デザインや、使い勝手や、タッチスクロールなどの細かい機能として表現して、わたしたちに届けています。
その世界観、いいかえれば「シンプルで自分らしい生き方」とか「クリエイティブでイノベーティブ」に共感し、魅了されて、自分自身の生活を豊かにするものとして、「i-phone」が選ばれています。
「i-phone」は、何を付け加えれば何か便利なものができる、という付加価値からではなく、わたしたちにはこういう世界観、社会への貢献のしかた、こだわる価値があるという本質価値から組み立てて、それにふさわしいものを創りました。
そんなサービスやショップや、ひとの働き方を創りました。
1%の本質価値が定まれば、残りの99%は全部そこから生まれてきました。
付け加えるよりもむしろ、いらないものはそぎ落として、そぎ落として。
「i-phoneと言えば」
だれもが、イメージするところです。
あなたの商品、サービス、会社、あなた自身、あなたにすでにあり、あなたがもともと持っていて、あなただから、あなたにこそという本質価値はなんですか?
まるで、芽が出て、生長し、木になり、花が咲き、果実がなるかのような、その元となる種子はなんですか?
もしそれが、隠されたまま出し切れないまま、もし「付加価値の嵐」の中でユラユラしていたとしたままでいるとしたら、やっぱり悲しいなと思います。
もっとあなたはスゴイ。
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付加価値ではありません。
本質価値です。
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あなたの1%は、たんにアピール力のある「強み」でもなく「特徴」ではありません。
「これで世界を変えています。」
と、全身で放つことができるものです。
スティーブ・ジョブズのように、全身で世界のコミュニケーションを一変させるイノベーションスピリット、ということもあるでしょう。
しかし、世界はもっと多様に変わっています。
足元から、あなたのそのひとつの発見、きっかけ、想い、誇りから変わっています。
たとえば、
はじめて醤油ができたとき。
これほど日本人の食を変えるとはだれが想像できたでしょう。
たとえば、
近くの公園は、季節が変わるたびに、季節の花々が咲いています。
木々もきれいに刈られて、いつでも心地よく過ごすことができます。
公園のメンテナンスを通して、地域を支え、地域の営みを支えています。
たとえば、
「こどもは未熟だ。手取り足取り教えるもの」ではなく、
「みずから生きる力を持っているからそれを引き出すのがつとめだ」とさだめたとき、子供の自立創造性がうまれる教室ができました。
たったひとつの教室から、もう世界は変わっています。
たとえば、
あるマンガ喫茶は、とにかく店員が心地よい。
笑う、にこやか、迎え入れてくれる。
マンガではなく、店員に会いたくて集まる場所。
そこは「ひとりものがこもる空間」ではなく「ひとがあつまりコミュニケーションする場所」に変わりました。
たとえば、使い古した洋服や着物。
「ただ古い」ではなく、「生まれ変わるもの」としたとき、それは美しいバッグに生まれ変わり、あたらしい命を吹き込まれ、最新でオリジナルのデザインがかがやく、自己表現のファッションへと世界を変えました。
そしてまたそれは受け継がれて、何度でも命を吹き込まれます。
あなたの本質価値が、ひとの、お客様がもっている考え方、世界を変える。
世界は変わる。
ひとの営みは変えられる。
あなたの1%の本質価値で、変わるのです。